あいうべ体操というものを聞いたことがあるでしょうか?学校であいうべ体操の手紙も配られていたり、メディアに取り上げられているので知っている人も多いかと思います。
そんなメキメキと認知されていきているあいうべ体操ですが、色んな病気の予防になったり悩んでいた慢性的な疾患が改善されたりと魔法のような体操なのです。
-目次-
あいうべ体操で鼻呼吸へと変える
あいうべ体操をすることで、どう変化するのかということから触れていきます。人間は呼吸する時に鼻か口から空気を取り込むわけですが、どうやら口呼吸が習慣になってしまっている人が多いのだそうです。そのため、風邪やアレルギー症状、はたまたうつ病なんてものまで引き起こすリスクになっているとのこと。
あいうべ体操では正しい呼吸法へと矯正していくのが目的です。体内にものを取り入れる入り口である呼吸法を矯正することで、平熱を高く保つことができ免疫力も高い鼻呼吸をマスターすることができます。
呼吸ほど無意識に行っているものはないので間違っているなんてイメージしにくいですが、食事で片方だけで噛んでたら顔が歪んでしまう想像はできますよね。呼吸でも同じことが起きているのだと思うと・・・ちょっとゾッとします・・・。
鼻呼吸なんて普通にできているよ、と思う人も多いかもしれませんが、しゃべりながら鼻呼吸はできていますか?水を飲みながら鼻呼吸を簡単にできますか?これらのことができる人は少ないと思います。
口呼吸チェックリスト
では、自分がどれだけ口呼吸をしてしまっているのか・・・そんなのわかるわけがありませんよね。そこで、あいうべ体操を熱心に広めている今井一彰先生が口呼吸を長年続けている人の顔の表情の特徴を8つあげています。
- 口を軽く閉じただけで顎に梅干しのようなシワができる
- 下唇が分厚い
- 前歯が飛び出している
- いびきや歯軋りが激しい
- 口角が下がっている
- まぶたが腫れている
- 常に唇が乾き、リップクリームが友達
- 左右の目の大きさが違う
これらに当てはまる場合は特に要注意です。
あいうべ体操による効果
口呼吸から鼻呼吸に切り替えれば免疫がアップするというのはわかったけど、具体的にどんな効果があるの?という疑問を持つ方もいると思います。しっかりした効果が期待できなければやろうとは思いませんよね。このあいうべ体操ですが、免疫を高めるということで様々な病気の予防や改善に期待できるので、そちらをリストで紹介します。
- アトピーや花粉症といったアレルギー性疾患
- 胃炎、大腸炎、便秘といったお腹まわりのトラブル
- ドライマウス、顎関節症、むし歯、歯並びといったお口のトラブル
- 関節リウマチ、エリテマトーデス、シェーグレン、筋炎といった体のあちこちのトラブル
- うつ病、うつ状態、パニック障害、全身倦怠といった心のトラブル
- いびき、高血圧といった生活習慣病
- 風邪やインフルエンザといった病気
あいうべ体操のやり方
では、そんないあいうべ体操はどのようにやればいいのかをご紹介します。
- 「あー」と口を大きくあける
- 「いー」と口を横にしっかり広げる
- 「うー」とくちびるを前に突き出す
- 「べー」とベロをあごにつくくらい思いっきり出す
という1セットを1日30セットほどやると効果的。これを毎日繰り返します。
意外と簡単に行うことができるあいうべ体操ですが、実際にやってみると結構疲れます。口元はもちろんのこと顔全体に疲れを感じ、普段どれだけ動かしてないのかが実感できます。しゃべる時よりも口をしっかり大きく動かすことを意識すると効果的です。
1日30セットとなるとなかなか大変ですが、2~3回に分ける、お風呂の湯船に浸かっている時など決められた時間に行うなどをすると習慣化されて良いと思います。
ジョジョの奇妙な冒険の波紋じゃないですが、正しい呼吸法をマスターして整えることで人間は強くなれるのですね。多くの医師が広めている病気を治すのではなく元気になるあいうべ体操で、慢性的に悩む疾患や風邪の予防などに負けない体を作りましょう!